• 初めて調剤・投薬する薬・・・どんな事に気をつければいいのか、ワンポイント・アドバイス

薬の順序(目薬編)

薬の使用順序は、投薬の時に重要なポイントの1つです。

①坐薬 ②目薬 ③塗り薬 ④吸入薬

この4つさえを頭に叩き込んでおけば何とかなります。

どの項目にも共通しますが、まずは、医師から使用順序について指示が出ているか確認してください。使用順序の指示が出ていればそれに従ってもらいます。これが第一優先です。 その上で特に指示が出ていない場合、薬学的な考察を踏まえ順番を決定することとなります。

今回は『目薬編』です。

覚える事はただ1つ。

水溶性点眼薬→懸濁性点眼薬→油性点眼薬→ゲル化する点眼→眼軟膏の順です。

  • 水溶性点眼薬:シアノコバラミン(サンコバ),ヒアルロン酸(ヒアレイン),レボフロキサシン(クラビット),ラタノプロスト(キサラタン),チモロール(チモプトール),ジクロフェナク(ジクロード)
  • 懸濁性点眼薬:フルオロメトロン(フルメトロン),カリーユニ,エイゾプト,レボカバスチン(リボスチン)
  • 油性点眼薬:現在該当薬品なし
  • ゲル化する点眼薬:チモプトールXE,リズモンTG
  • 眼軟膏:タリビット眼軟膏,ネオメドロール眼軟膏

目薬同士の間隔は5分以上あけます。

同じ剤形同士の場合は、効かせたい方を後にさします(坐薬の場合と逆ですね)

例外:カリーユニはその効果に涙液のpHが影響すると言われており、最初に点眼する事を推奨される場合もある。

余談ですが、コンタクトをつけている場合は、基本的にはずしてから点眼し、最低5分(できれば15分以上)あけてコンタクトを装着するよう指導するといいです。

もう少しくわしく こちら