• 初めて調剤・投薬する薬・・・どんな事に気をつければいいのか、ワンポイント・アドバイス

薬局でのワンシーン(膀胱炎)

また膀胱炎になっちゃって・・・。抗菌剤飲むとすぐ治るんですど、年に1.2回はなっちゃいます。
なにかいい予防法とか食べ物とかないんですか??

ある日の患者さんとの会話のワンシーンです。

若い女性に多いと言われる膀胱炎。

排尿痛や頻尿を自覚して受診される方が多いです。そしてその中には何度も繰り返す方もいます。今回の患者さんも年に1.2回は膀胱炎に悩まされるという方。

膀胱炎とは・・・

尿を貯める場所に、炎症が起きている状態が膀胱炎です。多くの場合細菌感染(主に大腸菌)が原因です。男性に比べ女性のの方が尿道の出口から膀胱までの距離が短く、膀胱に細菌がたどり着きやすいため、膀胱炎を起こしやすいです。

原因・・・

多くの場合、肛門周りやデリケートゾーンにいる大腸菌が尿道から膀胱に侵入することで起こります。また閉経後の女性は、膣にいる常在菌が減っているため膀胱炎を繰り返しやすいと言われています。

症状・・・

排尿痛・頻尿・尿混濁(血尿または白濁)。発熱がある場合には、腎盂腎炎になっている場合もあります。

予防・・・

過度のアルコールはさけ、水分を十分に摂ること。尿はなるべく我慢しないこと。便通を改善させること。ストレスをためないこと・・・などなどがあります。

この患者さんもこの予防法を実践してはいますが、度々膀胱炎になるようです。

では予防するような食べ物はあるのでしょうか?

グランベリーをご存じですか?

日本ではジュースやサプリメントとして売られている事が多いようです。

アメリカの「ナチュアルメディシン・データベース」の日本語版「健康食品・サプリの全て」(同文書院)によると尿路感染症に対する予防効果は、「効くとは断言出来ないが、効果の可能性が科学的に示唆されています」という有効レベル3になっているようです。

膀胱炎の予防対策をしたけど、あまり効果が感じられないという方は

一度、グランベリージュースを試す価値はありそうです。

グランベリーの効果:尿路感染症予防効果は、グランベリーに含まれるプロアントシアニジンとキナ酸によるものと推察されています。

プロアントシアニジン:大腸菌が膀胱粘膜に接着するのを阻害する

キナ酸:吸収され馬尿酸となり、尿を酸性に保ち、細菌増殖を抑える

キーワード:膀胱炎 グランベリー