今日は、抗生剤のクラリスロマイシンと咳止めのアスベリンが出てます。今日の夜の分から飲んでくださいね。
他に飲まれているお薬やサプリメントなどはないですか?
はい、ないです。大丈夫です・・・
その後、夜19時すぎに、電話がなります
あの・・・私、実は睡眠薬のベルソムラを飲んでいるんですが・・・お薬の説明書に一緒に飲んではダメって書いてあって・・・
さっき聞いた時は、何もないって言ってたじゃん・・
ある日の患者さんとの会話のワンシーンです。
僕たち薬剤師の重要な仕事の1つが併用薬の確認です。投薬する時に確認すると思いますが、今回のように、後からTELで併用薬の事を知らされることがたまにあります。
その理由は様々です。患者さんが、薬剤師に言い忘れたり、関係ないと思ってあえて言わなかったり、内緒にしたり?などなど。
僕の薬局では絶対に一緒に飲んではいけないお薬(禁忌薬)などは、お薬の説明書(薬情)にその薬の名前を記載しています。
僕の薬局の薬情の例です
今回はこの薬情をみて、患者さんが電話をかけてきてくれたのです。
服用する前に気づいてもらって大事には至らず結果的には良かったのですが、ここからが意外と大変なんです(>_<)19時すぎとなれば大体の病院はすでに閉まっています。処方した病院の先生に確認の電話入れます(疑義照会です)。病院が閉まった後だとなかなかDrつかまりません(>_<) ようやく連絡がつき、事情を説明し、処方が変更になり、クラリスロマイシンが別の抗生剤に変更となります。帰宅していた僕は、薬局に戻り、新しい薬を用意して、お薬代も計算し直します。それから患者宅へ。知らない田舎道。特に夜の田舎道は真っ暗、目印になる建物もなく、お宅を探すのも大変です。 電話がかかってきてから約1時間後、無事患者さんのお家へ。お薬をお届け完了と・・・・、結構大変なんです。
患者さんが何でも薬剤師に話してくれる訳ではありません。むしろ話てくれない情報の方が多いかもしれません。
患者さん自身が
話したい時(タイミング)に
話したい相手に
話す必要があると思う事を話します。
その事を肝に命じて、患者さんに寄り添った対応をする事が大切だと思います。
キーワード:併用薬 クラリスロマイシン・ベルソムラ